DETAIL
"For One Minute"とは、白い小さな台座の名前です。
その中心に立つ針が、台座に埋め込まれた時計の秒針軸によって「1分間」に1回転することから由来しています。台座に載せられた石は1秒ごとに動きを刻みながら1周した後、10数秒停止し、また動き始めます。
『軒下の石をひろう』シリーズは、そのタイトルのとおり作家の家の軒下からひろった石を台座に載せたものです。
台座:サイズ70×70×30mm、桂板・米ヒバ板、ジェッソ、時計ムーブメント、断続タイマー回路、単三マンガン電池1本
※台座に付属のマンガン電池は45日程度で切れます。アルカリ電池であれば90日程度となります。
◉作家紹介 Artist Profile
ナガクボケンジ Nagakubo Kenji
現代美術家/『台座の会』代表
1958年 東京生まれ
1981年 広島大学卒業
1987年から継続して東京および日本各地での個展、グループ展で作品を発表
現在、埼玉県越谷市在住
台座の会 web
https://www.nagakubokenji.com
台座の会 Facebook
https://www.facebook.com/daizanokai2/
もともとこの台座は、「1分間」くらいなら台座に載せられた物体を見つめてあげてもいいではないか、というもくろみから始まりました。そんな単純なきっかけで作り始められた台座も、日々の繰り返しの中から少しずつ増えていき現在では総数2000個を超えました。
「次の個展は何を回すの?」と良く聞かれます。それに対して私は常々「台座を作ることが主眼」であるかのような言い方をしています。しかし、「台座」が作品として発表されるならば、それはその時点で「台座」であることを止めてしまうことになります。そのあたりのパラドックスめいたもののおかげで、私は情緒的なインスタレーションから一歩退いて立っていられると思います。
"For One Minute"という台座が単体として持つ特性とその上に載せられた物体、また、それが集合体になることで様々に展開していく世界…、私は桂の板にジェッソを塗ることを繰り返しながら、その後ろを歩いてついて行く日々を送っています。